革/レザー
【ふたつボタンのスーツ】
二つボタンのスーツに思い入れの強い人は多い。この10年ほどで3つボタンが主流となって久しいが、それでもやっぱり「俺は二つボタン」と決めたら、ずっとそのスタイルを貫き通す方が多いようです。二つボタンは見た目に安定感があり、控えめで誠実感があります。
着る服には人柄が出ると言いますが、仕事をする服として二つボタンは最も信頼が感じられます。ですから、3つボタンひとり勝ちの中にあって、ふたつボタンのスタイルを頑なに守っている方を見ると共感する方も多いのではないでしょうか?
この10年、流行というか旬という点ではふたつボタンは常に劣勢に立たされてきました。新鮮なルックスの3つボタンが台頭し、失地を回復する気配すらなかったというのが現実。流行とは不思議なもので、流行に乗っているアイテムというのは、あばたもえくぼでそれほどでもないモノまでかっこうよく見えてしまいます。
反対に、流行に乗っていないアイテムは人の目を引きつけることができません。注目されればいいというものではありませんが、やはりふたつボタンスーツの美しさはもう少し正当に評価されても良いと思います。
が、、、ここにきてふたつボタンに新しい動きが見え始めてきました。
各ブランドが発表するふたつボタンが新しい表情を携えて続々とデビューしています。時代は移り、ふたつボタンこそいちばんスタイリッシュ、という機運も高まってきています。それは一体どんなスーツなのか?
ふたつボタンと3つボタンを比べた場合、決定的に違うのがVゾーンの広さです。
また、ふたつボタンの特徴は、胸を強調するとともに開放的でダイナミックな印象を与えるという点です。
ネクタイがしっかり見えるというのもふたつボタンの美点です。
これが正統派アメリカントラディッショナルの伝統でもあるといえるでしょう。
新しいふたつボタンの特徴は、これにグラマラスさが加わったもの。
広いVゾーンを維持しつつ、かなり高い位置でウェストがギュッと絞られ、それが肩の広さと相まって、出っ張るところは出っ張り、引っ込むところは引っ込む、まるでギリシャ彫刻のようなコントラストを生んでいます。
男性の本来もっている肉体の色気を、スーツでより強調したような、実にセクシーなラインを醸し出しています。また、着丈は長めで、絞られたウェストから今度は緩やかにフレアし、優雅に収束しています。
ふたつボタンがまた面白くなってきた。
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